妊婦さんは足が臭くなる、と耳にしたことのある人もいるかもしれませんか?これは妊婦が汗をかきやすく、臭いに敏感であるためです。
この記事では、足が臭くなる原因や妊婦さんの身体的な特徴、さらにはすぐにできる足の臭い対策について解説しています。
足が臭くなる原因はイソ吉草酸
足が臭くなる原因は、イソ吉草酸という臭いのもととなる物質が発生するためです。
このイソ吉草酸は皮膚の常在菌が汗や垢、角質、皮脂などを分解することで発生するとされており、納豆のような臭いに例えられることがよくあります。
なお、常在菌と聞いて「菌がいるのはよくないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、常在菌は誰の体にもいるものです。そのため、常在菌の存在自体は問題ありません。
ただし、常在菌は高温多湿の環境で増えやすいため、例えば汗をかいた状態で靴下や靴を履き続けると足周辺が蒸れた状態となり、常在菌が増える可能性があります。そうなるとイソ吉草酸が発生しやすくなり、足の臭いが気になるようになるでしょう。
足の臭いというと汗をイメージする人もいるかもしれませんが、汗そのものは臭いを発することはなく、汗などを常在菌が分解することでイソ吉草酸が発生しているというメカニズムを覚えておきましょう。そのため、臭い対策としては汗や皮脂、垢などをこまめにケアすることが大切です。
妊婦さんの特徴は?
ここでは妊娠中の体の特徴を紹介します。通常とは異なる状態となるため、臭いに関しても特徴が異なります。妊婦さんの方やその家族の方で足の臭いが気になる方はぜひ参考にしてください。
汗をかきやすい
妊娠すると汗をかきやすくなるとされています。これは、妊娠によってホルモンバランスが崩れるため、体温が高くなり新陳代謝も良くなり、さらにお腹が大きくなることで体重も増加するためです。汗の量が増えるとイソ吉草さんが発生する可能性も高くなるため、どうしても臭いが発生しやすくなります。
そのほかにも、妊婦さんは通常発汗されるエクリン汗腺の他にも、アポクリン汗腺も活発になるとされています。
アポクリン汗腺はタンパク質などを含んだ分泌物が排出され、そこに雑菌が付着するとワキガ臭を放つようになります。
臭いに敏感
妊娠中のつわりの影響で、多くの妊婦さんは臭いに敏感になります。これは、母体と子どもを守るために臭いに敏感になっていると言われています。
そのため、臭いに敏感になることで、それまでは特に気になっていなかった自分の体や足の臭いが急に気になりだす可能性があるでしょう。
ただし、ここで注意しなければならないのは、臭いがきになるからといって必ずしも自分が臭くなったわけではないということです。自分は気になっても他の人は全く気にしないレベルである可能性も考えられます。
妊婦にもおすすめ!自宅でできる臭い対策
ここでは妊婦の方でも簡単にできる臭い対策を紹介します。こまめな対策が臭いを抑えることにつながるため、ぜひ参考にしてください。
こまめに汗を拭く
最も簡単にできる臭い対策は、汗をこまめに拭くことです。妊娠中に発汗量が増えることで不快感が増す可能性があります。
そのような時、タオルやハンカチ、市販の汗拭きシートなどでこまめにケアすることで不快感を抑えることができるでしょう。また、制汗剤の利用もおすすめです。ただし、臭いに敏感になっているため、香りの強いものは避けた方がいいでしょう。
足を丁寧に洗う
足を丁寧に洗うことも臭い対策となります。洗う際は、通常の石鹸でも問題ありませんが、殺菌成分が配合されている石鹸の利用がおすすめです。
足の指の間やつま先までしっかりと洗いましょう。なお、妊娠に伴いお腹が出てくることで足が洗いにくくなる可能性があります。このような場合は、ガラの長いブラシなどを使ってみてください。
爪を切る
爪が長くなりすぎないように注意してください。これは、爪が長くなると間に垢が溜まりやすくなるためです。垢はイソ吉草酸のもととなる可能性があります。
自分で切るのが難しい場合は家族の助けなどを得ながら定期的に切るようにしましょう。
靴を乾燥させる
足の汗のケアなどを行っていても、靴に汗が染み込んでいると臭いが発生する可能性があるため、一度履いた靴は必ず乾燥させるようにしましょう。
特に妊婦の場合、定期的な運動をするために散歩に出かける人も多いのではないでしょうか。そのような形で外に出た後は風通しのいい場所で乾燥させてください。また、乾燥剤の使用やドライヤーを使った乾燥もおすすめです。
同じ靴を履き続けない
同じ靴を履き続けていると汗がどんどん蓄積されていくため、できれば靴をローテーションして履くようにしましょう。妊娠中に毎日外出する場合、毎日履く靴を変えるだけで少し気分もアップするかもしれません。
通気性の良い靴下を履く
通気性の良い靴下を履くことで足が蒸れにくくなります。通気性が悪いと汗が蓄積されやすく、靴下の中が高温多湿となり、常在菌が繁殖しやすくなるため注意が必要です。また、通気性だけでなく、吸湿発散性能などを備えた靴下もおすすめです。
さらに、夏場など汗をかきやすい時期に外出する場合は、替えの靴下を用意しておくことも検討してみてください。汗をかいてきたタイミングで靴下を履き替えることで臭い対策となります。
footaの靴下は、特許を取得した技術による特殊繊維を使用しており、臭い対策にも活用可能です。臭いの元となる菌を取り除くことができ、この点は第三者分析機関によって消臭効果が実証されているため安心して購入できます。
5本指ソックスやビジネスソックス、ハイソックスまで幅広く取り揃えているため妊婦さんでも自分に合った靴下を見つけられるでしょう。耐摩耗性抜群の繊維を採用しており、一般的な靴下よりも約1.5倍~2倍長い期間使用できる点も特徴です。
まとめ
今回は、足が臭くなる原因や妊婦さんの特徴、簡単にできる足の臭い対策などについて解説しました
足が臭くなるのは、足の常在菌が汗や皮脂などを分解することでイソ吉草酸と呼ばれる物質が発生するためです。臭い対策をするためには、汗や皮脂などをこまめにケアすることが大切です。
そのため、汗を拭き取る、足を丁寧に洗う、靴をローテーションするといった対策に取り組んでみてください。また、footaのような通気性の良い靴下の利用もおすすめです。