女性の足が臭くなる理由は、足の常在菌が汗や皮脂などを分解することでイソ吉草酸と呼ばれる物質が発生するためです。
足のむくみが原因となることもあります。この記事では、足が臭くなる原因と、臭くなりやすい人の特徴について解説します。さらに、臭い対策についても取り上げているので、ぜひ参考にしてください。
足が臭くなる理由とは
人の足が臭くなる原因として、イソ吉草酸と呼ばれる物質が挙げられます。これは特定悪臭物質に指定されているもので、納豆にも含まれています。そのため、足が臭い時に納豆のような臭いがすることがあります。
イソ吉草酸が発生する仕組みは、皮膚の表面に存在する常在菌が、汗や皮脂、垢などを分解・酸化することによって生じます。一般的に、足臭の原因は汗と結びつけられがちですが、実際には汗や皮脂自体は無臭であり、それらが常在菌によって分解される過程で初めてイソ吉草酸が発生し、特有の臭いを発するのです。
女性の足が臭くなる理由
女性の足が臭くなるのも、汗などの分泌物が常在菌によって分解されることで発生するイソ吉草酸が原因です。特に足の裏には多くの汗腺があり、靴や靴下を履いていると密閉状態になり湿度が高くなるため、常在菌も繁殖しやすくなります。
女性の場合は、パンプスやブーツなど足を覆う靴を履いていることに加え、通気性の悪いストッキングを着用することも多いため、特に臭いが発生しやすいと言えます。
女性特有の悩みとして、足のむくみが挙げられますが、むくみは臭いの原因にもなります。足の臭いは、汗や皮脂だけでなく、体内に蓄積された老廃物によって発生する「疲労臭」も原因の一つです。
疲労臭は、体の循環不良によって生じるため、足がむくみやすい方は注意が必要です。立ち仕事などで足がむくみやすい女性は、老廃物を流すために足をマッサージするなど、積極的に対策を講じましょう。
足が臭くなりやすい人とは
ここでは、足が臭くなりやすい人の特徴を紹介します。どのような人が臭くなりやすいのか、足の臭いが気になる方はぜひ参考にしてください。
ストレスを感じやすい
ストレスを感じやすく、溜め込んでいる人は足が臭くなる可能性があります。 これは、ストレスを感じると足に汗をかきやすくなるためと考えられています。夏場や運動時に暑くて汗をかくことを温熱性発汗といいます。これは誰にでも起こる生理的な現象です。
一方で、緊張や不安によるストレスから汗をかくことを「精神性発汗」といいます。精神性発汗は、足の裏、脇、手のひらといった特定の部位のみで起こります。
緊張でシミができるくらい脇汗をかく、手が汗でびしょびしょになる人もいると思いますが、同様に足も汗をかきます。汗をかくとイソ吉草酸の発生につながる恐れがあるため、足が臭くなりやすいといえるでしょう。
靴のサイズがあっていない
サイズの合っていない靴を履くと足が臭くなる可能性があります。 これは、例えばサイズの大きい靴を履いていると歩くたびに摩擦が生じ、足に角質ができやすくなるためです。先ほども説明したように、角質も臭いの原因となるため注意が必要です。
毎日同じ靴を履く
毎日同じお気に入りの靴を履いている方も、臭いに注意が必要です。これは、毎日同じ靴を履き続けることで、靴を十分に休ませることができず、汗や皮脂などが靴に蓄積されてしまうためです。
靴に蓄積された汗や皮脂は、常在菌のエサとなり、繁殖を促進します。その結果、靴に嫌な臭いが発生しやすくなります。足を丁寧に洗っていても、靴に臭いの元となる物質が溜まっている状態では、臭いは改善されません。
足の臭い対策
ここでは足の臭い対策としてどのようなことができるのか解説します。今すぐできることも取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
爪を切る
爪を切るのは、臭い対策の一つとなります。 爪が長いと、指と爪の間に 垢が溜まりやすくなり、それが臭いの原因となるからです。
常在菌は垢などを分解する際にイソ吉草酸を発生させますが、爪を定期的に切ることで、 垢の蓄積を減らし、臭いを予防することができます。
靴を履いたら乾燥させる
1日履いた靴は、必ず乾燥させましょう。 靴の中にも汗や皮脂が溜まり、悪臭やカビの原因となるためです。乾燥させる方法は、風通しの良い場所に置いておく、乾燥剤や新聞紙を靴の中に入れる、靴乾燥機を使うなどがあります。
靴はローテーションで履く
毎日同じ靴を履いていると汗や皮脂が蓄積されるため、靴はローテーションで履きましょう。1日履いた靴は休ませてください。お気に入りの靴がある場合は複数足用意するという方法もあります。
靴の手入れをこまめに行う
靴を休ませるだけでなく、手入れを行うことも臭い対策として重要です。 女性の場合、パンプスを履く機会が多いことから、洗い方を覚えておくことで臭い対策に効果を発揮できます。パンプスの洗い方は以下の通りです。
布製パンプスの場合
- バケツなどに40度程度のお湯を張っておしゃれ着用の洗剤を少し入れる
- スポンジで優しく円を描くようにこすり洗う
- すすぐ際はパンプスの形が崩れないようにしながらぬめりを洗い流す
- タオルで水気を拭き取ってシューズキーパーや新聞紙で形を整える
- 風通しのいい場所に2日程度干す
革・エナメルパンプスの場合
- 表面の汚れを落とす
- 乾いた布に専用のクリーナーをつけてパンプスを拭く
- 中性洗剤を溶かしたお湯にタオルを入れ、固く絞ったうえでパンプスの内側を拭く
- 防水スプレーをかけて、日陰で乾燥させる
社内では靴を脱ぐ
デスクワークなど、社内で仕事をする場合、通勤時に履いた靴を脱いでスリッパなどに履き替えることも効果的です。同じ靴を何時間も履き続けていると汗や皮脂が溜まってしまいます。靴を休ませるためにも、履き替えるようにしましょう。
消臭効果のある靴下を選ぶ
足の臭い対策には、靴下選びも重要です。通気性と吸湿発散性に優れた靴下を選ぶことで、足の蒸れを軽減し、快適な履き心地を保つことができます。さらに、1日の中でこまめに靴下を履き替えることも効果的です。
footaの靴下は、特許技術を採用した特殊繊維によって、ニオイ菌の99%を除去します。 検査・検証の専門機関であるSGSとIntertekで検査を実施しており、臭い菌を減少させる効果があることや皮膚への刺激がないことが実証されているため、安心して着用いただけます。
また、耐摩耗性抜群の繊維を使用しているため、一般的な靴下よりも長持ちします。興味のある方はぜひ購入を検討してみてください。
まとめ
今回は、女性の足が臭くなる理由や、足が臭くなりやすい人の特徴、そして臭い対策について解説しました。 足が臭くなるのは、足の常在菌が汗や皮脂などを分解することで、イソ吉草酸と呼ばれる物質が発生するためです。また、女性の場合はむくみや、靴の選び方や履き方も臭いの原因となることがあります。
臭いを抑えるためには、爪をこまめに切る、靴をローテーションで履く、靴をこまめに手入れするなどの対策を行うことが大切です。