安全靴を履いていると臭いが気になる、という人は多いのではないでしょうか。
この記事では、安全靴が臭い理由と、臭い対策について解説します。安全靴は臭いが発生する条件を満たしており、こまめなケアをすることが臭い対策をするうえでは、欠かせません。臭いが気になる人はぜひ参考にしてください。
安全靴が臭い理由
安全靴が足臭い理由は、靴の中に増えた雑菌です。雑菌は汗や垢、温度、湿度の条件が揃うことで繁殖します。
例えば、雑菌は人が排出する汗や垢をエサとして分解することで臭いを発するようになります。実は、汗にはほとんど臭いはありません。汗臭いといわれる理由は、雑菌が汗を分解しているためです。
また雑菌は、35~42度程度の比較的温度が高いエリアで繁殖しやすいといわれています。さらに、湿度が高い状態も雑菌が増える要素となります。
この汗・垢、温度、湿度の条件は安全靴でも揃いやすくなっています。安全靴は一般的な靴と比べると通気性が悪く、群れやすくなっています。
そのため、湿度や温度が高くなりがちです。また、安全靴は基本的に作業をする際に履くものであるため、汗もかきやすくなっています。安全靴を履くこと自体が臭いを発しやすいと言えます。
安全靴の臭い対策
ここでは安全靴の臭い対策について「足のケア」「安全靴のケア」「安全靴選び」という3つの観点から解説します。
足臭い状態になりやすい安全靴ですが、ポイントを押さえることで、臭い対策をすることは十分可能です。どのようにして臭い対策をすればいいかわからない人はぜひ参考にしてください。
足のケア
安全靴の臭い対策をするうえでは、足のケアをしっかりと行うことも大切です。靴が臭うだけでなく、足そのものが臭い可能性があるためです。ここでは、足のケアのポイントを紹介します。
足を丁寧に洗う
足を毎日丁寧に洗うことは臭い対策をするうえで非常に重要です。例えば、足の指の間や爪は汚れが溜まりやすい部分でありながら、洗いにくい部位でもあるため、しっかりと洗えていないと臭いが強くなる恐れがあります。軽く洗う程度で済まさずに、隙間まで丁寧に洗いましょう。
また、角質のケアも大切です。角質は雑菌のえさになるため、軽石や角質のケアグッズなどを使って取り除くことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。
足が臭い時の効果的な洗い方を解説した「【これで解決】足が臭い時の洗い方を徹底解説」も参考にしてください。
消臭スプレーを活用する
足が臭う場合、足用の消臭スプレーを活用することもおすすめです。根本的な解決にはなりませんが、一時的に臭いが改善されるため、応急処置にはなるでしょう。
消臭スプレーは市販のものもありますが、ミョウバンを使って自作することもできます。足の臭いはアルカリ性ですが、ミョウバンは水に溶けることで弱酸性になるため、臭いを中和してくれます。ミョウバンスプレーは、霧吹き容器に20~50倍程度に薄めたミョウバン水を入れるだけ作れるため、とても簡単です。
靴下に注意する
抗菌効果や消臭効果を備えた靴下や、通気性のいい靴下を選べば、足の蒸れを軽減できるでしょう。
そのほかにも、汗をしっかりと吸収してくれる厚手の靴下や汗をすぐに乾かしてくれる速乾性能を備えた靴下なども効果的です。
footaの靴下は、特別な繊維を使っているため、消臭効果を備えています。さまざまなシーンで活用できる靴下を取り揃えているため、ぜひ利用を検討してみてください。
footaのラインナップの中では生地が厚く丈夫なロールソックスが安全靴にはおすすめです。万が一効果を実感できない場合は返金対応も行っています。
安全靴のケア
安全靴のケアを行うことも、臭い対策をするうえでは重要です。ここでは、靴のケアをする際のポイントを紹介します。
消臭スプレーを使う
消臭スプレーは、足だけでなく安全靴にも使えます。例えば、雑菌と臭いの両方に効果のあるスプレーを靴の内部に吹きかけることで臭いの原因解消につながります。また、ミョウバンスプレーを安全靴に使うことも可能です。
ただし、スプレーを使用すると靴の内部が濡れるため、履く直前の使用は避けてください。スプレーを吹きかけて、乾かしたうえで履くようにしましょう。
ソールを交換する
安全靴を購入した場合、購入時についているソールをそのまま使用する人が多いのではないでしょうか。ソールによっては、抗菌・消臭効果を備えたものもあるため、交換することで臭い対策となります。
また、ソールにも汗や雑菌がたまるため、定期的にとりかえることで雑菌を減らすことができます。
使用したら靴を乾かす
足臭い原因の1つが湿度であるため、靴を履いた後はこまめに乾燥させることも大切です。
使用後の安全靴は、たくさんの湿気を含んでいます。そのままにしていると、さらに雑菌が増え、臭いがきつくなるため注意が必要です。天気が良ければ天日干しを、外に干せないときは乾燥剤などを使って乾燥させてください。
乾燥剤がない場合は、新聞紙を丸めて入れるだけでも効果があります。
安全靴を洗う
安全靴を定期的に洗うことも臭い対策となります。ただし、靴の素材によって洗い方が異なるため、洗う際は素材を確認したうえで適切な洗い方をするようにしましょう。また、洗う以外にも以下のようなケア方法もあります。
- 濡れタオルで靴を拭く
- ドライヤーで靴の中を乾かす
- 消毒用のアルコールで靴を拭く
- など
安全靴選び
安全靴を購入する際にも臭い対策のコツがあります。ケア方法と合わせて覚えておきましょう。
抗菌効果を備えた靴を選ぶ
安全靴によっては、抗菌効果を備えたもの、消臭素材を使用したものもあるため、そういった安全靴を選ぶことで臭い対策となります。
安全靴が臭いやすいということはメーカー側も認識しているため、臭い対策を施した靴はさまざまなメーカーが開発しています。購入時には、安全靴の機能もチェックしておきましょう。
安全靴を複数足購入する
毎日同じ安全靴を履いていると、汗や垢がどんどんたまるだけでなく、靴を乾燥させる余裕がないため、臭いがきつくなりがちです。
そのため、複数の安全靴を購入しておき、毎日履き替えられるようにしておきましょう。3足あれば、2日間隔を開けられるため、しっかりと靴を休ませることができます。
まとめ
今回は、安全靴が臭くなる理由と、臭い対策について解説しました。
足や靴の臭いは、雑菌によるものですが、この雑菌の繁殖を促進してしまうのが汗や垢、温度、湿度です。特に安全靴は雑菌が繁殖する環境が揃っているため、足臭い状態になりがちです。
臭い対策をするうえでは、足や安全靴のケアをするほか、靴選びにも注意する必要があります。